移動動物園(出張ふれあい動物園)は、動物たちが施設にやってきて、その場でふれあい体験ができる出張型イベントです。商業施設・ショッピングモールのファミリー集客と相性がよく、夏休み・GW・週末催事の定番コンテンツになりつつあります。
一方で、初めて検討する担当者がまずつまずくのが「費用がいくらかかるのか分からない」という点です。移動動物園の料金は規模・内容・料金体系によって大きく変わるため、1社の見積もりだけでは高いのか安いのか判断できません。
この記事では、移動動物園の費用相場と内訳、料金体系の違い、そして費用以上に重要な業者選びのチェックポイントを、商業施設のイベント担当者向けに整理します。
この記事の結論: 移動動物園の費用は、小規模なら数万円台から、商業施設の集客催事として成立する規模では数十万円からが目安です。料金体系には「買取型」と「成果報酬型」があり、予算リスクの取り方が変わります。業者選びでは金額よりも、動物取扱業の登録・保険・安全実績の確認が重要です。
移動動物園の費用相場【規模別の目安】
移動動物園の費用は、連れてくる動物の種類と数、スタッフ数、開催日数、会場の規模によって決まります。おおまかな目安は次のとおりです。
| 規模 | 内容の例 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 小規模 | うさぎ・モルモットなど数種のみ。保育園・幼稚園の行事や小さな催事向け | 数万円台〜 |
| 中規模 | 昆虫・爬虫類・小動物など複数カテゴリ。商業施設の週末催事として集客効果を狙える規模 | 2日間30万円〜 |
| 大規模 | 大型動物を含む構成や長期間・広域での開催 | 100万円を超えることも |
注意したいのは、「安い=お得」とは限らないことです。数万円台の小規模プランは、動物数・スタッフ数が最小限のため、商業施設の催事として告知した場合に「思ったより小さい」という来場者のガッカリ感につながることがあります。集客目的なら、施設の規模と期待値に見合った構成を選ぶことが大切です。
参考として、グローバルラインの出張ふれあい動物園「いきものヒーローズ」は、昆虫・爬虫類・小動物の3ゾーン構成・30種以上で2日間30万円〜、2日間で最大1,500名の集客実績があります。
費用の内訳 — 何にお金がかかるのか
見積もりを比較する前に、移動動物園の費用が何で構成されているかを知っておくと、金額の妥当性を判断しやすくなります。
- 動物の輸送・飼育管理費: 生体を安全に運び、開催中も適切な温度・環境で管理するためのコスト。生き物イベントの根幹です
- スタッフ人件費: ふれあいの補助、触り方の説明、列の整理など。安全運営はスタッフの数と質で決まります
- 設営・撤去費: サークル、展示ケース、装飾、看板などの搬入・設置・撤去
- 保険・安全対策費: 賠償責任保険(PL保険)、消毒・手洗い用品、安全マニュアルの整備
- 企画・告知支援費: ポスターやSNS用素材の提供など、集客告知のサポート
ここがポイント: 極端に安い見積もりは、スタッフ数や保険・安全対策を削って成立している場合があります。金額だけでなく「スタッフは何名常駐するか」「保険に加入しているか」を必ず併せて確認しましょう。
料金体系は2種類 — 買取型と成果報酬型の違い
移動動物園の料金体系は、大きく分けて2つあります。どちらを選ぶかで、施設側の予算リスクが変わります。
| 料金体系 | 仕組み | 向いているケース |
|---|---|---|
| 買取型 | 施設がイベント費用を全額負担し、来場者は無料(または施設が入場料を収受)で参加できる | 販促予算が確保できており、無料開放で最大集客を狙いたい場合 |
| 成果報酬型 (入場料連動) |
来場者から入場料を収受し、その収入で費用の一部を相殺する。施設の初期負担を抑えられる | 予算が限られている場合や、費用対効果を明確にしたい場合 |
グローバルラインの「いきものヒーローズ」では、この2つに対応するパートナープラン(成果報酬型・2日間30万円〜)とイベント買取プラン(2日間60万円〜)を用意しています。詳しい料金プランはいきものヒーローズの紹介ページで公開しています。

商業施設での開催例。入場料連動型なら施設側の初期負担を抑えられます。
費用を抑える5つのコツ
同じ内容でも、依頼の仕方によって費用は変わります。予算が限られている場合は、次の5つを検討してみてください。
- 複数日セットで依頼する: 設営・撤去は日数に関係なく発生するため、1日より2日間、さらに3日間セットの方が1日あたりの単価は下がります。長期開催の割引に対応する業者もあります
- 成果報酬型を選ぶ: 入場料収入で費用を相殺できるため、初期予算が小さくても開催できます
- 既存の催事場・イベントスペースを使う: 特設会場の造作が不要になれば、その分のコストを削れます。50㎡程度の屋内スペースがあれば十分開催できます
- 繁忙期を少し外す: 夏休み・GWのピーク日程は需要が集中します。同じ月内でも日程に柔軟性があると、調整しやすくなります
- 告知を施設側でしっかり行う: 館内ポスター・サイネージ・SNSでの事前告知は無料でできる集客強化策です。同じ費用でも来場者数が変われば、1人あたりのコストは大きく下がります
移動動物園業者の選び方 — 7つのチェックポイント
移動動物園は「生き物」と「子ども」を扱うイベントです。だからこそ、業者選びでは金額よりも先に、安全に運営できる体制があるかを確認する必要があります。
① 第一種動物取扱業の登録があるか
動物を展示するイベントを業として行うには、動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業(展示)の登録が必要です。登録番号を公開しているかは、最初に確認すべき項目です。グローバルラインは第一種動物取扱業(展示)の登録事業者です(登録番号: 22-君健福-214-1)。
② 賠償責任保険に加入しているか
万が一の咬傷事故や物損に備えた保険加入は必須です。「保険に入っていますか」の一言で確認できます。
③ 安全マニュアルと事故実績
ふれあいの手順、体調不良の生体の扱い、緊急時の対応がマニュアル化されているか。過去の重大事故の有無も確認しましょう。グローバルラインは安全衛生マニュアルに基づく運営で重大事故0件を継続しています。
④ 商業施設での開催実績
公園や学校での開催と、商業施設の館内開催では、必要なノウハウが異なります。搬入経路、養生、館内の衛生ルール、営業時間内の設営など、商業施設特有の制約に慣れている業者かを実績で確認してください。実名で公開されている開催レポートがあると、社内稟議の資料としても使えます。
⑤ 企画から撤去までワンストップか
企画・設営・運営・撤去を一括で対応できる業者なら、施設側の負担は場所と告知の準備だけで済みます。分業体制の場合は、当日の責任の所在も確認しておきましょう。
⑥ 衛生管理の具体策
手指消毒の設置、ふれあい前後の手洗い動線、生体の健康管理など、衛生対策を具体的に説明できるかを確認します。曖昧な回答しか返ってこない業者は避けた方が無難です。
⑦ 雨天・悪天候への強さ
屋外前提の業者だと、雨天時に中止・順延のリスクを施設側が抱えることになります。屋内開催に対応できる業者なら、天候に関係なく開催でき、雨の日はむしろ館内集客の受け皿になります。

スタッフ常駐でふれあいを管理できる体制かどうかが、安全運営の分かれ目です。
商業施設で開催する際の注意点
業者が決まったら、開催に向けて施設側でも準備しておくことがあります。
- 会場スペースの確保: 展示・ふれあい・受付・待機列を含めて50㎡程度あると運営しやすくなります
- 電源・水道の確認: 生体管理や手洗いで使用する場合があります。事前に業者へ必要設備を確認しましょう
- 施設管理側との調整: 動物の館内搬入について、施設の管理会社・保健所への確認が必要な場合があります。慣れた業者なら必要書類の準備をサポートしてくれます
- 告知のタイミング: 開催2〜3週間前から館内ポスター・SNSで告知を始めると、週末の来場計画に組み込んでもらいやすくなります
実際の開催の様子は、神戸メリケンパークでのGW開催レポートや奈良の商業施設での開催レポートで詳しく紹介しています。
移動動物園の費用を具体的に知りたい方へ
施設の規模・希望時期・予算感をお聞かせいただければ、最適なプランと概算費用をご案内します。「時期未定」「情報収集中」の段階でも大丈夫です。
よくある質問
Q. 移動動物園の費用は最低いくらからですか?
小規模な出張なら数万円台から、商業施設の集客催事として効果を狙う規模では数十万円からが目安です。グローバルラインの「いきものヒーローズ」は成果報酬型で2日間30万円からご案内しています。
Q. 何日前までに依頼すればよいですか?
夏休み・GWなどの繁忙期は数カ月前から枠が埋まり始めます。開催希望日の2〜3カ月前までの相談がおすすめですが、時期未定の段階でも空き状況の確認は可能です。
Q. 雨天でも開催できますか?
屋内の催事場・イベントスペースで開催すれば天候の影響を受けません。当社の移動動物園型イベントは屋内開催が基本です。
Q. 衛生面・アレルギーへの対応は?
手指消毒の設置、ふれあい前後の手洗い誘導、スタッフ常駐による管理を行います。ふれあい可能な生き物と展示のみの生き物を明確に分けて運営します。
Q. どんな動物が来ますか?
業者により異なります。「いきものヒーローズ」では昆虫・爬虫類・小動物の3ゾーン構成で、30種以上の生き物とふれあえます。
まとめ:費用相場を知ったうえで「安全に運営できる業者」を選ぶ
移動動物園の費用は、小規模なら数万円台から、商業施設の集客催事なら数十万円からが目安です。買取型と成果報酬型のどちらを選ぶかで初期負担は大きく変わるため、予算に合わせて料金体系から検討するのがおすすめです。
そして最終的な業者選びでは、金額の安さよりも、動物取扱業の登録・保険・安全実績・商業施設での開催経験を確認することが、イベントを成功させる近道です。生き物のイベントは、安全に運営できてはじめて集客効果を発揮します。

